実際に展示されていたらしく、細い金具で上下留めてある。表は宣伝用のイメージ。
裏にカレンダーが印刷されているもの、表にカレンダーがついたものもある。
この作品は、カレンダーの年代に西暦年代が入っているため、1935年に印刷されたものであることがわかる。上海に租界があったのは、1937年までで、当時の上海は海外文化を受け入れた中国でも先進的な都市であり、印刷技術も優れている。
1990年頃、上海に行った時、色々ポスターを探したが、60年代後半の文化大革命でまったく印刷文化の片鱗も無かった状況からは、想像もつかないほど進歩していたことがわかる。
その後の上海の進歩はすさまじい勢いの様子だが、単なる一枚のポスターからもいろいろな時代背景が想像できて楽しい。
マダム