80年代ハンス ベルメールは、刺激的なシュールレアリズム作家として、多くのファンが
その作品を収集していた。その多くは版画であった。特に有名な作品に【道徳小論】が
ある。10点セットになっていて、和紙刷りとアルシュ紙刷りの合計20点が入っていた。
今回展示している作品はその最後の1点。ここ10年ほどコレクション版画の展示をほとんどしていなかったため、久々のご対面となった。流麗なビュランの線が鋭く美しい。
硬い銅板の上に、ビュランで線、それも曲線を流れるように彫る技は、素晴らしい。
銀座の画廊、ギャルリーヴィヴァンの オーナー”マダム”による今、移り変わり行くアートシーン、 マダムの膨大なコレクションと歩むアートプロジェクトブログ。