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Galerie vivant アートブログ~空のように自由に~

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2010年10月20日水曜日

■刷りの魔術師:エクトール ソニエ

「一版多色刷り」といっても一般にはなじみがないが、版画をやっている人なら一度は聞いたことの
ある技法で、日本でもかなり前からこの技法は伝えられてきた。もともと、イギリス人のウイリアム ヘイターが考案した技法だが、この技法を継承して魔法のように美しい刷りの作品を制作しているエクトール ソニエの作品が、今 ヴィヴァンの壁面を占拠しています。
版画は複数印刷するため、同じように刷り上げるのは、まさに熟練しないと至難の業となる。
ソニエは、それを難なくこなしている。
透明感溢れる詩情豊かな作品は、この熟練した技から湧き上がってくる。

2010年10月19日火曜日

■ポスタースタンプが注目されています!

ポスタースタンプといっても、知っている人はほとんどいない。ごくごく限られた
マニアのコレクションアイテムといえる。



昔はポスターの紹介に没頭していたが、ここ10年は万華鏡の紹介と、どちらかというとあまり人に知られていないものに関心が移る癖があるみたい。

                           

20年ほど前、パリで偶然みつけた印刷関係の骨董市の案内をみて、ぶらりよってみた。

あるスタンドの切手のコレクションが目にとまった。ポスターで見慣れたイメージが

あったからだ。でもよく見ると価格がない。あれ?と思い。スタンドのご主人に聞いてみると切手ではないという。

それが、そもそもポスタースタンプとの出会いであった。そのフランス人とはその後

パリにいくたびにお店によりいろいろなコレクションを見せていただいた。



当時、いろいろな資料を探したが、なかなか見つからず、今と違いインターネットもない

時代だったため、自らの足で探しまわるしか方法がなかった。

その後、いろいろな機会にポスタースタンプに出会い、その度にコレクションを増やしていった。ポスターを一時、集めた時があったが、古いポスターはどれもサイズが大きくて、
保管も紙だからと軽く考えていたが、数が増えると大変なことになる。



ポスタースタンプを観た時、これなら小さいから扱いが簡単と思った。ただし、あまりに

情報が少なく、それでは私が老後の楽しみに研究しようなどと考えるまではよかったが、

なかなか進まず、現実の仕事に追われそのままになっていた。



最近は、万華鏡のほうは豪さんが引き受けて以前より熱心に紹介しているため、やっと

ポスタースタンプに関心を移す時間がとれるようになり、昨年久々にポスタースタンプの

簡単な紹介展をした。



すると、先日、突然日経新聞の記者から電話がはいり、ポスタースタンプのことをいろいろ聞かれた。おもいがけないことに非常に驚いたが、新聞社の方が関心を持ってくださるとは、やっとポスタースタプが公に紹介されることになり、感激した。         

個人でいくら紹介したくても限度があり、11月に紹介してくださるとのこと故、

やっと、ポスタースタンプにも陽が差してきた感じがする。

これから、少しずつポスタースタンプのことを伝えようと思う。