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Galerie vivant アートブログ~空のように自由に~

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2014年11月14日金曜日

黒子役:伊上凡骨と漱石の木版画




夕べ見たテレビの「和風総本家」で、たまたま木版画の刷りを決定する(ばれん)を
伝統的手法で作る職人さんを紹介していた。この番組は、主役をいかに伝統的日本人の技が支えているかという、黒子に徹した職人を逆主人公にした番組で、日本人に消えかけていた伝統への敬意と誇りを再認識させてくれる大変良い番組と時間があればみるようにしていた。
今開催中の「漱石遺墨木版画展」は、見る人が驚くほど自然に漱石の水墨画が再現されている。この木版画が制作された大正11年頃は、日本にまだ本格的な写真製版の技術が
なく、浮世絵の伝統を継承する版画師が新しい表現を取り入れる研究を始めたころであり、
当時の第一線で活躍していた凡骨がその技法に取り組んだ最初の人といわれる。
漱石とも親交のあった凡骨であったからこそ、水墨の滲む感じと漱石の気合いまで表現できたのではないでしょうか。その時、凡骨の手にも当時の職人さんが作った(ばれん)が握られていたことでしょう。




2014年11月12日水曜日

つれずれなるままに:またまたご縁




前回のブログから大分日にちが過ぎてしまいました。再開と宣言したのに。。。。。

月曜日から「夏目漱石遺墨木版画展」がスタートしました。

昨日たまたま寄られたお客様とお話しをしていると、その方がなにげなく「生前戒名」を

ご自分で決め、その名前の一部がなんと「則天去私」と知り、漱石の遺墨木版画集の

第一巻にその文字がはいっていることを伝え、元本をお見せすると大変感激なされました。

「則天去私」という言葉はしっていたつもりでも、それが漱石の言葉であったことは、
 
この遺墨木版画集に巡り合い、いろいろ調べているうちにわかり、これで長生きしてよか
 
ったという変な納得の仕方をしていたところでした。則天去私の言葉の意味も今なら、
 
そのまま素直に理解できる言葉として深く受け止められますが、いままでは言葉の記憶 
 
度で過ごしてきた気がします。

おもいがけず、お客様との会話からいろいろな世界が見えてきました。

 

 

2014年9月24日水曜日

つれづれなるままに。

つれづれなるままに


しばらくブログとご無沙汰していましたが、久々に高橋義治さんの版画展をすることになり、いろいろ準備をしているうちに、世のなかのいろんなご縁の不思議さについてあらためて考えさせられブログを書いてみる気になりました。

高橋さんの作品は、1985年に出版された五木寛之の「風の王国」の表紙になっていますので、記憶されている方もいらっしゃることでしょうが、なんせもう29年も前のことになります。先日、奥様から高橋さんの作品が選ばれたのは、たまたま飛行機の中で五木寛之氏と同席したご縁からと伺いました。
そういえば、私もそれよりずっと以前に、船の中で五木寛之ご夫妻と同席したことがあったため、いろんなことが思い出されました。

眠っていた記憶が、一挙に目覚めた感じです。
横浜とナホトカを繋ぐ航路で有名だったハバロフスク号は、当時といっても半世紀ほど前になりますが、日本からヨーロッパにいくシベリア鉄道経由の最初のステップでした。船の食事は、テーブルが決められており、同じグループが同席することになっていました。そこで同席したのが、まさに五木ご夫妻。
私は、パリ留学に行く途中であり、とてもお話上手な奥様の印象が鮮やかで、ご一緒の
五木氏は殆どしゃべらずなんと寡黙な方という印象だけが残りました。その時は、まだ
直木賞受賞前でどういう方かということは、船中2泊の会話では推測できませんでした。
その後、何年かして母がパリに送ってきた日本の雑誌に大きく直木賞受賞作家として載っていたのが、あの寡黙で大変繊細なイメージの五木氏で驚きました。その寡黙なイメージが突如崩れたのは、後年読んだ五木氏の小説のなかにでてくる、ヨーロッパ留学の女学生云々というかなり冷めた表現で、あの寡黙さは実は観察するためのものだったのかと気がついた次第です。
1980年に高橋さんの最初の個展をヴィヴァンで開催しましたが、その時高橋さんはすでにドイツで活躍しており、日本ではあまり紹介されていない銅板3枚を駆使した色彩版画は、日本でも好評のスタートをきりました。彩度を抑えた渋い色調に様々な記憶と印象が交差する幽玄の世界は、後年五木氏が「風の王国」の表紙に選んだのも、あの寡黙な

観察眼と繊細さに共通するものを感じたのかもしれないという思いがします。







2011年11月23日水曜日

タンタンオレンジポスター

今年の秋頃から、タンタンの話題が目につくようになった。

タンタンは一昔前、パリに滞在していた頃からいたるところで目に入っていたので、てっきりフランス
で、フランス人が大好きな子供向け漫画くらいの認識しかもっていなかった。

それが、「何故、今日本で話題に?」とおもったら、12月からスピルバーグの
「タンタンの冒険」という映画が上映されるとのこと。改めて、タンタンのことを
調べると、フランスの作家ではなくベルギー作家エルジェの物語ということが
わかった。今頃知って御粗末とも思えるが、こういうことがなければまったく
くわしく知る機会が無かった。
ところが、このタンタンのポスターを自分で持っていたことすら、ずっと忘れていた!
年々記憶力の衰えを実感しているが、気をつけよう。
                  
倉庫でいろいろなポスターを探していてたまたま見つけ出した。サヴィニアックのポスターの中にあり、サヴィニアックのことだけは、覚えていたのに、タンタンのことは気にしていなかった。

サヴィニアックはフランスで活躍していたポスター作家として、日本にもファンが多い。
彼がエルジェのタンタンをモデルに制作したタンタンオレンジのポスターは非常にインパクトがある。
1962年に印刷されそのまま保存されていたため、色も鮮やかに残っている。
大型サイズなのは、地下鉄などに貼るためのサイズだ。今では、ほとんど入手不可能な
レアーヴィンテージポスターになっている。

タンタンの前髪のカールは今のファッションと同じに見えるのに、100年も前の話としって
時代感覚が一度に錯綜した。


2011年11月9日水曜日

■古き良き日本家屋のポスター

今回ご紹介するは千駄木の歴史ある日本家屋に飾られたポスターをご紹介します!


壁には四枚の物が貼られています。

一番左から日比野勝彦さんのポスター。

二番目は・・んーなんでしょう。。私の家ではないので分かりません・・んー
誰の部屋でしょう・・

三番目は横尾忠則さんのポスター。んー何ともこの歴史ある家屋とマッチしております。

四番目は手ぬぐいです。が歴史ある家屋特有の土壁に引っ付いているため、
接着物は使用していません。

ポスターのある部屋。

素敵じゃないですか。

部屋は我がヴィヴァンスタッフの山本嬢の部屋でした。チャンチャン♪

■最近特に目に入ったポスター

写真がぼけてすいません。
みなさんもうこのポスターは見ましたか?
北千住駅で見かけた、ここ最近張られてるポスターです。

しばらくブログはさぼり気味ですが、常にポスター
には気を付けて見ているつもりです。
が、ブログに紹介しようというポスターそのものがあまりありませんでした。。

紹介したいなーと思うポスターは昔から変わらないスタイルのいいちこ
のポスターぐらいです。
いいちこのポスターだけはいつ見てもハッとさせられるもんです。
あまりにも美しいポスターなのでパッと見、どこかの美術館の展覧会ポスターに
見えてしまう時さえあります。


そんな中


これは、久々に「お」っと思うポスターだと思いました。
まず、目立ちます。

でも目立つだけじゃなくレトロ感を生かした見せ方だと思います。
そして文句は「行くぜ東北!」

JRは毎回どこかの地方ををテーマにして大々的に宣伝していますが、
最近、どうやら東北には特に行って欲しいようです。

2011年8月26日金曜日

■母の俳句と万華鏡



                「花曇り

                     卒寿に夢む

                             万華鏡」

これは、今年90歳を迎えた母が、作った俳句です。 記念に万華鏡を作って欲しいという母の
願いを託したのは、アメリカで70年代から活躍しているキャロリン ベネットさんでした。
彼女は70年代半ばから、アクリルの筒の中に綺麗な絵をいれ、置物としても楽しい万華鏡を作っていて、グッゲンハイム美術館のオーダーによるオリジナル:モンドリアンの絵をいれた万華鏡も有名です。 
                                                              母の好きな花「二人静か」と、母のポートレート、記念の手書きサインをいれ、母の好きな
紫色を使ったデザインは、タッちゃんが担当。オブッジェクトの色合いは、ベネットさんにお任せして、希望としては90という数字をいれていただくことにしました。
いろいろベネットさんと連絡を取っている間に、母から連絡があり、俳句を作ったのでこれも
箱の中にいれて欲しいといわれ、それなら筒の中のイメージに組みこんだほうがよいということに
なり、再度タッちゃんがデザインし直し、やっと完成しました。
90歳という年でも、尚達筆な筆遣い、俳句にも人生の様々な思いを込め、素敵な記念になりました。