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Galerie vivant アートブログ~空のように自由に~

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2010年3月19日金曜日

■ カンパーニュプルミエール通りのカッフェで


今月は、イッセイ オガタの作品を展示しているので、もっと作品紹介をしたいと思いながら、ついついより道をしたい気分になる。ブログを書くため、いろいろ資料を探していると、何十年も忘れていた写真がでてきたり、地名を思い出したり、老化防止にはよいかも。
古い写真は、全てモノクロ。スタッフの1人徳永さんがなつかしそうに「あら、モノクロですね」と声にだすほど、最近はモノクロ写真がめずらしくなった。

そんな古い写真の一枚に、オガタと同郷の画家宮崎静夫さんが送ってくださった写真がある。
カンパーニュ プルミエール通りにあったカッフェで、3人(オガタ、私、宮崎氏)が、くつろいでいる所。みんなワ・カ・カッタ。
 
この通りに、オガタが住んでいたと前のブログで書いたが、あとでよく考えたら、もっと以前に私もこの通りのアパートの一部屋を友人とシェアしていた時期があったことを思いだした。不思議に縁のある通りだということが、今わかった気がする。

この通りは、モンパルナス界隈にちかく、当時というより、20世紀はじめよりメトロヴァヴァンの前にある、ドームやクポールは、界隈のアーチストの社交場となっていた。毎日、アトリエの帰りにカッフェにより、コーヒーを飲むのが日課になっていた。カッフェには、常連さんが多く、各自の定席もあったりして、お互いに顔見知りで、ギャルソンもみんなの顔を覚えており、憩いの場所になっていた。

 特に、クポールは、画家というより、文化人の溜まり場という感じだった。クポールの通りに面した一画は、カッフェになっていたが、奥はレストランとなっており、その一隅でサルトルとボーボワールが一緒に食事をするのに遭遇したり、日常のごく普通の風景にこういうシーンがある街は、魅力的だった。

今年、久しぶりに、ドームによって見たが、以前よりだいぶきれいに改装されていたが、
かってのような親しみやすい雰囲気が消えていたのは残念だった。

マダム