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Galerie vivant アートブログ~空のように自由に~

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2011年2月17日木曜日

庄漫さんが18日夕方5時のBSで紹介されます!

上海出身の銅版画家:庄漫さんが日本で活躍する中国人として取材された番組が、NHKのBSで、18日夕方5時より放映されます。




庄漫さんの繊細なメゾチントの作品を知ったのは、数年前にたまたま送られてきた展覧会の案内状だった。銅版画を制作する作家は多いが、メゾチントは非常に細かい作業のため、日本でも制作する作家が非常に少なく、作品を観に行ったのが最初だった。

                                   その後、連絡をとり展覧会をしていただくことが決まった。その時、わかったのは、庄さんは日本に来る前、上海で歯科医をしていたのに、そのキャリアを捨て、日本に留学してから版画をはじめたということだった。なぜ、メゾチントという細かく、独特の忍耐がいる技法をあえてえらんだかということも、歯医者さんの細かい作業と結びついて、理解できた。



その後、画廊のホームページで、庄さんの紹介などを続けたところ、NHKの番組を制作しているディレクターから、連絡がはいり、今回のドキュメンタリー番組での紹介となった。



日本にきて10年近く、もくもくと制作を続ける庄さんの作品が注目されるのは真近いと思われる。

関心を持った作家が、成長する姿をみるのは、ギャラリストとして一番

うれしいことだ。

2011年2月16日水曜日

40年ぶりの手紙

先日、ドイツから封書が届いた。
名前をみて胸が躍った。まさかと思いながら文を読むと、まぎれもなく
あのエヴァからの便り。しかもその中に、すっかり忘れていた二人がうつっている写真のコピーまで入っていた。若い!若かった!
80年代まで文通が続き、その後彼女が引っ越したため、音信不通になっていた。
突然の便りに驚き、彼女の知らせてきたアドレスにメールを送るとすぐに
返信があった。ソルボンヌのクラスでは、首席に近い成績であったキャリアを生かし、ドイツでフランス語の先生を33年つづけ、最近退職したという近況が記されていた。ネットで私の結婚後の名前と息子の名前で探したところ、おそらく私ではないかと思うサイトに到着して、私かどうか確認するために、ネットでみたギャラリーの住所に手紙を送った旨、伝えてきた。
すぐに会いたい。ヨーロッパにこないか。私が日本に行こうか。などまるで恋人からのようなうれしい便りに、次回のヨーロッパ旅行にはドイツを入れなければとおもっているところです。
こういうことがあるとネットの凄さが実感できる。それにしても、お互いに
長生きしていてよかった!

2011年2月4日金曜日

新聞の威力


ポスタースタンプ展の案内が朝日新聞のマリオン欄に掲載されてから、
連日お客様がお見えになる。新聞に紹介されているのは、ごく僅かなのに
それでも関心を持ってくださり、わざわざ来てくださるのは、本当にうれしい。
そもそも、ポスタースタンプの存在がいままで注目されたことはほとんど無い。日本での研究者もなく、文献もないため、この展覧会が無ければ、
まったく歴史の中から消えてしまいそうなものが、こうして少しずつ陽の目を
みる事になる。
画廊の仕事とは、このように無を有にかえるための果てしない旅をすることのように思える。